力を受ける場合の位置決めには、力の方向に対して適切な方向に位置決め基準面を設けなければなりません。位置決め基準面の設定ミスは、次のような問題に繋がります。
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したがって、力を受けるワークの位置決め法は、ワークに作用する力の方向と大きさに対して、適切な位置決め手段を設計する必要があります。
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事例
ドリルによる穴加工用固定治具の場合
【図1】の場合、ワークに作用する力は次の2つです。
a)ドリルの穴加工の回転切削力(トルク)
b)ドリルを下方向に押し込む力(スラスト力)
この2つの力の方向と大きさに対抗できる基準構造が【図1-a】です。【図1-b】は位置決めピンの配置が異なる事例で、この場合はトルクに対してワークが適切に固定されないことが解ります。