リブやイケールは簡単な構造の商品ですが、それぞれの長所、短所はご存じですか?
どういった使い分けをすべきかなど、両者の違いを分かりやすく解説します!(音声あり動画約18分)
寸法フリー指定部品について (動画0分~2分26秒)
ミスミは、寸法フリー指定部品の世界的サプライヤです。なぜ寸法フリー指定品なのか、フリー指定品とはいったい何か、疑問に思われるかもしれませんが、寸法フリー指定部品こそ、設計者の悩みを解決すると私達は考えます。
標準品は選択肢が限られるため、設計者は、往々にして設計面での妥協を強いられます。しかしその一方で、CADデータが豊富・決まった型式がある・短納期・割安といった利点があります。特注品ではどうでしょうか?設計者はCADデータ自体の作成、および製造図面すべての作成を行わなければなりませんし、購買担当者も、見積りがなかなか届かない、納期が長かったという経験をしています。しかし、それでも柔軟性の高さというのは大きな利点です。
そこで、ミスミでは寸法フリー指定品をご用意しています。標準品と特注品、それぞれの利点である簡易さと柔軟性が実現されているからです。オンラインで、希望の製品形状、材質、表面処理を選択し、各寸法に対して画面で示されている範囲で、サイズを入力します。すると、型式、価格、出荷日、CADデータが瞬時に表示されます。ミスミの1200万点を超す部品に関し、このような寸法フリー指定をオンラインで行うことができます。
リブ・イケールとは (動画2分38秒~5分12秒)
リブ、イケールの機能(動画2分57秒~3分54秒)
赤い矢印は、支えのない端の部分に、負荷がかかっていることを表しています。プレートがもっと長いか、もしくは負荷が大きくなると、プレートは曲がり破損してしまう事もありますが、リブやイケールを使用することで、片側への負担を軽減し、負荷に耐える事ができます。
直角度について (動画3分55秒~5分12秒)
リブやイケールは、直角に配置することが重要です。そして、正しく機能させるためには、プレートに対して平面に設置する必要があります。プレートに対して平面でない場合、力がうまく分散されずに折れ曲がってしまい、最悪の場合、破損を招きます。その為、リブやイケールの設置で大切なのは、直角度だと言えます。
直角度とは、平面と平面が作る角度がどれだけ垂直関係からずれているかを示した公差のことです。この左側にある大文字のアルファベットTを上下さかさまにしたような図が、直角を示す記号です。
ミスミ製リブ・イケールにおける直角度の詳細については、動画(4分18秒~5分12秒)をご覧ください。
リブ・イケールの違いについて (動画5分13秒~9分32秒)
リブとイケールを交互に見比べると、赤丸で囲んだイケールの部分が、リブにそっくりなことに気づかれると思います。
イケールは、2つの平面にリブが組合わさって、強化された部品です。イケールは、表面も大きく取付穴の選択肢が豊富で、リブはイケールよりもよりコンパクトで軽いという事が特長です。
リブの仕様 (動画5分46秒~9分32秒)
ミスミ製リブには、鋳造タイプ、切削タイプの他に、軽量化タイプ、ブリッジタイプがあります。
切削タイプ(材質:SS400、SUS304、A5052)
切削タイプは、鋳造タイプよりも、表面処理、穴タイプにおいて多くの選択肢があります。さらにリブは鋳造タイプより広いサイズ展開をしており、長さ・高さ・厚さなど全て希望のサイズを指定可能です。また、ザグリ穴、通し穴、タップ穴の3種類の穴オプションもあります。
鋳造タイプ(材質:SS400、AC4B )
ミスミの「鋳造タイプ」のリブは通し穴が固定寸となっています。
その他、「軽量化タイプ」、「ブリッジタイプ」は軽量化が求められる装置に最適となっております。
リブの使用例については動画8分15秒~8分47秒、9分16秒~9分32秒をご覧ください。
イケールの仕様 (動画9分33秒~13分34秒)
ミスミのイケールには、「鋳造イケール」と「溶接イケール」の2種類があります。
鋳造イケール(材質:FC250、AC7A)
鋳造イケールは穴の加工方法が豊富ですが、加工部表面と穴には表面処理が施されていませんので、ご注意ください。
またミスミ品は、穴なしタイプを含め多くの穴タイプを揃えており、様々な端面に対応することが可能です。穴位置は、固定されているものと希望に応じて指定できるものがありますので、商品詳細などをご確認ください。
溶接イケール(材質:SS400、SUS304、A5052)
溶接イケールは、表面処理が全面に施されていることが利点となります。
ミスミ品は、金属プレート2枚とリブを組み合わせて製作しています。また、溶接イケールの穴ありタイプも用意しております。
イケールの使用例については動画12分55秒~13分34秒をご覧ください。