ミスミの主力商品の丸棒。前回のシャフトに引き続き、回転軸に駆動軸、ミスミの丸棒には様々な種類があります。
どういった使い分けをすべきでしょうか?両者の違いを分かりやすく解説します!(音声あり動画約24分)
寸法フリー指定部品について (動画0分~2分23秒)
ミスミは、寸法フリー指定部品の世界的サプライヤです。なぜ寸法フリー指定品なのか、フリー指定品とはいったい何か、疑問に思われるかもしれませんが、寸法フリー指定部品こそ、設計者の悩みを解決すると私達は考えます。
標準品は選択肢が限られるため、設計者は、往々にして設計面での妥協を強いられます。しかしその一方で、CADデータが豊富・決まった型式がある・短納期・割安といった利点があります。特注品ではどうでしょうか?設計者はCADデータ自体の作成、および製造図面すべての作成を行わなければなりませんし、購買担当者も、見積りがなかなか届かない、納期が長かったという経験をしています。しかし、それでも柔軟性の高さというのは大きな利点です。
そこで、ミスミでは寸法フリー指定品をご用意しています。標準品と特注品、それぞれの利点である簡易さと柔軟性が実現されているからです。オンラインで、希望の製品形状、材質、表面処理を選択し、各寸法に対して画面で示されている範囲で、サイズを入力します。すると、型式、価格、出荷日、CADデータが瞬時に表示されます。ミスミの1200万点を超す部品に関し、このような寸法フリー指定をオンラインで行うことができます。
回転軸・駆動軸について (動画2分30秒~11分22秒)
ミスミ製回転軸と駆動軸の違いについて(動画3分25秒~4分23秒)
回転軸と駆動軸の最も大きな違いは、精度です。回転軸は焼入れがなく、精度は駆動軸と比べてラフです。回転軸は駆動軸より長さ範囲が広いため、大きな搬送物の従動用軸としても最適です。
一方、駆動軸はより高速の用途で、高い精度を要求される場合に推奨されます。駆動部に直接設置するような要となる部分に対し、駆動軸が選択されています。たとえば、軸径Dが3の場合、回転軸の真円度は4ミクロンなのに対し、駆動軸は3ミクロンです。また、駆動軸は回転軸よりも複雑な追加工を施すことができます。
その他、真直度・同軸度、寸法公差、はめあいに関する説明は動画(4分24秒~8分46秒)をご覧ください。
材質および仕上げ加工 (動画8分47秒~11分3秒)
回転軸と駆動軸には、S45CとSUS304があります。S45Cの場合、四三酸化鉄被膜か無電解ニッケルメッキの表面処理が施されます。
四三酸化鉄皮膜は、腐食を防ぎ、反射を防止します。この表面処理の最大の特長は、寸法の増減を出さずに、表面のはがれ・欠けを防ぐことです。また安価である事も魅力です。
次に無電解ニッケルメッキの場合は、四三酸化鉄被膜より強い耐食性と強度を付与できます。
ミスミのSUS304の回転軸は表面処理がありませんが、表面が欠けたり、はがれることはありません。耐食が必要な場合に最適で、食品やクリーンルームの設備に推奨されます。
駆動軸には、高周波焼き入れの選択肢もあります。直接駆動部に設置したり、駆動部に組み込む場合のような、より強度が必要なときに選択することをおすすめします。それにより、表面の高度が約HRC50に向上し、強度をあげることができます。この処理によって、材質の強度も向上します。
商品選定について (動画11分23秒~22分26秒)
ミスミには豊富な製品バリエーションがあるので、両軸端を異なる形状に指定したり、二段段付き、片端段付き、おねじ先端加工、止め輪溝付きなど、特殊な設計が可能で、お客様の実施したい事を実現することができます。ミスミでは回転軸を軸端の形状や軸の特徴で分類していますが、複数の形状が必要な場合、追加工の選択が可能です。それにより、設計に必要な形状を実現することができます。
追加工に関する詳しい説明は動画(12分5秒~18分35秒)をご覧ください。
実際のミスミVONA Webサイトの画面を見ながら商品選定方法をご説明します。ぜひ動画にてご確認ください。
以下のように様々な仕様を選択し、さらには追加工も入力可能です。
- 基本形状
- 軸端状
- 材質
- 表面処理
- 熱処理
- ……など
全ての必要な情報を選択すると、型番が確定し、価格、出荷日の確認が簡単に行えます。
ミスミeカタログでの詳しい選定方法は動画(18分36秒~22分26秒)をご覧ください。
使用例について (動画22分27秒~23分21秒)
ミスミ製回転軸や駆動軸がどのように利用されているかご利用いただいたお客様の声をご紹介します。
ワイヤーガイド機構
ワイヤーガイドで、駆動ローラーが設置された回転軸です。回転軸に設置されたタイミングベルトによって、ローラーが駆動します。駆動軸も設置されており、ワイヤーを動かす役割も果たしています。また、駆動軸に大きな負荷がかかっていますが、、問題なく作動しています。これは、ミスミ製の駆動軸が負荷に耐えられることを示した良い例です。
その他の詳しい説明は動画(22分51秒~23分21秒)をご覧ください。
弊社の寸法フリー指定部品、及び1200万点の製品は、ミスミeカタログでご購入いただけます。