搬送された部品類を確実に保持し組付け作業がしやすい状態を維持したり、次の工程に搬送する治具をワークホルダと呼びます。ワークホルダに必要とされる条件を紹介します。
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ワークホルダのでき具合は特に品質に大きく影響を及ぼします。したがって、ワークホルダの設計では次の項目が重要です。
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身近な消費財の中には参考になる安価な構造のワークホルダがあります。【図2】はボールペンの断面図です。このボールペンは5個の部品から構成されたもので、ペン軸(ワーク)をペン体(ワークホルダ)で効果的に保持する構造と解釈できます。
- ワーク・・・ペン軸(インクが入っている芯軸)
- ワークホールド構造・・・プラスチック弾性体とペン体でペン軸を位置決め
- ワークホールド力・・・ばねの反発力
- ワークの取り付け/取り外し・・・プッシャ押し込み/角ボタン押し込み