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図面にざぐりや面取りの径や深さの指示が無い場合の対応方法

Question

図面にざぐりや面取りの径や深さの指示が無い場合はどうしたらいいですか?

穴加工やねじ加工後のざぐり・面取り加工で図面に径や深さの指示がないことがある。ねじの規格にはざぐりや面取りの決まりがないようなのでどう対応すべきか教えてほしい。

Answer

JIS B1001「ボルト穴径及びざぐり径」やJIS B 1176「六角穴付ボルト」の各ボルト・ナットなどのJIS規格を確認して、加工寸法を設計者と合意してください。

ねじには規格があり、さまざまな寸法が決められていますが、ざぐりや面取りの大きさは、ねじの規格では決められていません。そのため、ねじの種類の中で機械設計や加工で主に用いられるボルトの規格であるJIS B1001「ボルト穴径及びざぐり径」やJIS B 1176「六角穴付ボルト」など各ボルト・ナットなどのJIS規格を参照しますが、意図して低頭などの異形ボルトを使用する場合もありますので、設計者と合意してから加工を始めるのが肝心です。

そもそも「ざぐり」と「面取り」がどのようなものか?

「ざぐり」と「面取り」がどのようなものか簡単に説明します。

ざぐり加工

ボルトの頭が出っ張らないように埋め込むための加工や、ボルトの締め付ける力を均一化して安定した締結力を確保するため平坦にする加工のことです。

面取り加工

金属の切断面のバリや尖りを除去することで安全性確保や、材料の固定や正しい測定、精度の高い部品を作ることを目的に、角が尖っている部分に面や丸みをつける加工のことです。

面取り加工

参考:JIS B1001「ボルト穴径及びざぐり径」

ボルト穴径及びざぐり径の寸法
ねじの呼び径 ボルト穴径dh 面取り
e
ざぐり径
Dʼ
1級 2級 3級 4級※
2 2.2 2.4 2.6 - 0.3 7
3 3.2 3.4 3.6 - 0.3 9
4 4.3 4.5 4.8 (5.5) 0.4 11
5 5.3 5.5 5.8 (6.5) 0.4 13
6 6.4 6.6 7 (7.8) 0.4 15
7 7.4 7.6 8 - 0.4 18
8 8.4 9 10 (10) 0.6 20
10 10.5 11 12 (13) 0.6 24
12 13 13.5 14.5 (15) 1.1 28
14 15 15.5 16.5 (17) 1.1 32
16 17 17.5 18.5 (20) 1.1 35
18 19 20 21 (22) 1.1 39
20 21 22 24 (25) 1.2 43
22 23 24 26 (27) 1.2 46
24 25 26 28 (29) 1.2 50

※4級は、主として鋳抜き穴に適用する。

備考

  1. この表で規定するねじの呼び径及びボルト穴径のうち、 ( )寸法は、ISO 273に規定されていないものである。
  2. 穴の面取りは、必要に応じて行い、その角度は原則として90度とする。
  3. あるねじの呼び径に対して、この表のざぐり径よりも小さいもの又は大きいものを必要とする場合は、なるべくこの表のざぐり径系列から数値を選ぶのがよい。
  4. ざぐり面は、穴の中心線に対して直角になるようにし、ざぐりの深さは、一般に黒皮がとれる程度とする。

参考:JIS B 1176「六角穴付ボルト」

六角穴の口元には
切り底
面取り先とする

単位:mm

ねじの呼び (d) M1.6 M2 M2.5 M3 M4 M5 M6 M8 M10 M12 M16 M20 M24
ねじのピッチ 0.35 0.4 0.45 0.5 0.7 0.8 1 1.25 1.5 1.75 2 2.5 3
b ※1 (参考) 15 16 17 18 20 22 24 28 32 36 44 52 60
dk 最大 ※2 3 3.8 4.5 5.5 7 8.5 10 13 16 18 24 30 36
最大 ※3 3.14 3.98 4.68 5.68 7.22 8.72 10.22 13.27 16.27 18.27 24.33 30.33 36.39
最小 2.86 3.62 4.32 5.32 6.78 8.28 9.78 12.73 15.73 17.73 23.67 29.67 35.61
da 最大 2 2.6 3.1 3.6 4.7 5.7 6.8 9.2 11.2 13.7 17.7 22.4 26.4
ds 最大 1.6 2 2.5 3 4 5 6 8 10 12 16 20 24
最小 1.46 1.86 2.36 2.86 3.82 4.82 5.82 7.78 9.78 11.73 15.73 19.67 23.67
e 最小※4※5 1.733 1.733 2.303 2.873 3.443 4.583 5.723 6.863 9.149 11.429 15.996 19.437 21.734
k 最大 1.6 2 2.5 3 4 5 6 8 10 12 16 20 24
最小 1.46 1.86 2.36 2.86 3.82 4.82 5.7 7.64 9.64 11.57 15.57 19.48 23.48
r 最小 0.1 0.1 0.1 0.1 0.2 0.2 0.25 0.4 0.4 0.6 0.6 0.8 0.8
s ※5 呼び 1.5 1.5 2 2.5 3 4 5 6 8 10 14 17 19
最大 1.58 1.58 2.08 2.58 3.08 4.095 5.14 6.14 8.175 10.175 14.212 17.23 19.275
最小 1.52 1.52 2.02 2.52 3.02 4.02 5.02 6.02 8.025 10.025 14.032 17.05 19.065
t 最小 0.7 1 1.1 1.3 2 2.5 3 4 5 6 8 10 12
v 最大 0.16 0.2 0.25 0.3 0.4 0.5 0.6 0.8 1 1.2 1.6 2 2.4
dw 最小 2.72 3.48 4.18 5.07 6.53 8.03 9.38 12.33 15.33 17.23 23.17 28.87 34.81
w 最小 0.55 0.55 0.85 1.15 1.4 1.9 2.3 3.3 4 4.8 6.8 8.6 10.4

※1 太い階段線の間で網かけのないものに適用する。
※2 ローレットがない頭部に適用する。
※3 ローレットがある頭部に適用する。
※4 emin=1.14 smin
※5 六角穴の寸法sおよびeのゲージ検査は、JIS B 1016 を参照。

技術情報提供:オーエスジー株式会社

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