製品の軽薄短小傾向により、組立方法で接着技術は非常に重要な要素技術です。接着する部品が非常に小さくなるために次の内容が要求されます。
1. 接着剤の塗布量の微量化とその安定性
2. 接着強度の安定性
これらの要求は新製品の試作段階から満足すべき課題です。したがって、LCA(ローコストオートメーション)の思想で速やかに対処できることが競争優位性のポイントといえます。
接着剤塗布量の制御の勘所
接着剤塗布量の精密に制御するには、前回の転写ピンの先端への接着剤の転写量を精密に制御する必要があります。以下に解説します。
(a)転写ピン先端への接着剤塗布量の制御の作業フロー
(b)接着剤粘性の制御
エポキシ樹脂や紫外線硬化型樹脂など多くの接着剤は、周囲の温度変化や放置時間により粘度が変化します。この粘度の変化は転写塗布量に変化を与えます。放置時間による粘度変化は硬化反応がすすんだためで、使用限界時間をポットライフといいます。
接着剤の粘度制御には次の方法を採用します。
*樹脂キャリアの低温加熱(例えば45℃)
(c)転写ピン先端の接着剤残量の除去
ワークに接着剤を転写しても転写ピン先端には微量の接着剤が残ります。この接着剤の残渣が自動化の課題です。LCAでは、定期的に先端を拭き取る機構を工夫してください。