軸の固定には、2本の軸を連結させる方式や、動力やトルク伝達のために軸とボスを締結させる方法があります。ここでは後者の動力、トルク伝達のための締結方法をまとめて紹介します。

(1)軸とボスの締結方法

 軸に取り付けられる機械要素側をボスと呼びます。以下に軸とボスの締結方法の代表を示します。

■キー締結法(【図1】参照)

【図1】キー締結法(平キー)

■止めねじ締結法(【図2】参照)

【図2】止めねじ締結法

■ピン締結法(【図3】参照)

【図3】ピン締結法

■摩擦締結法(「モータ軸とスプロケットの締結法(動きを持つ構造設計-36)」、「モータ軸とスプロケットの締結法(続)(動きを持つ構造設計-37)」参照)

 

■溶接締結法

 

(2)各種の締結法の特徴

軸/ボスの結方法 締結方法、特徴 トルク伝達能力
キー締結法

<種類>
平キー
くらキー
沈みキー
丸キー、他
・ 色々な形状(角形、丸形、円錐、他)のキーを軸側、ボス側の溝に挿入し締結させる
・ JIS、DIN規定が整備されている
・ 多種方式があり信頼性も高い
平キー :伝達トルク中
くらキー:小
沈みキー:大
丸キー :小
止めねじ締結法
・ ボス側を貫通した止めねじで軸側を締付けて固定
・ 過負荷トルク対応性が低い
伝達トルク小
小形(出力小)モータの出力軸とカップリングの固定など)
ピン締結法
・ 軸とボスの両方にあけられた貫通穴にピンを挿入し連結させる
・ リンク機構の締結に適す
伝達トルク小
摩擦締結法
・ 締付けねじにより軸とボスに垂直方向に力をかけ、その摩擦力で締結させる
・ 脱着可能、軸心精度出し容易などの使い勝手が良い
伝達トルク大~小
摩擦力を生じさせるメカロック機構の選定による
溶接締結法
・ 軸とボスを溶接して強固に固定する
・ 溶接後の解体が不可能のため不便
・ 溶接ひずみ等で精度変動避けられず
伝達トルク大~中