同軸で回転する2つの物体(軸とハブ:軸とスプロケット、歯車、プーリなど)の締結方法には、(1)キー締結法、(2)ねじ締結法、(3)摩擦締結法などが挙げられます。
 ここでは、締結と分離が簡単で信頼性の高い、摩擦締結法の標準部品メカロック(【写真1】)について解説します。
写真1

(1)摩擦締結法の原理

 ねじを締め付けることで、軸外径とハブ内径に対して軸に垂直方向(ラジアル方向)に力が加えられ、この作用力に応じた摩擦力で2部品の同軸締結させるもの。

(2)メカロックの構造

 ワーク搬送コンベアに採用したメカロックはテーパスリーブ形のMLNP10です(【図1】参照)。

【図1】テーパスリーブ形メカロック断面構造

 締付けナットを軸方向に締付けることで、2個のテーパ形状のアウターリングとインナーリングがそれぞれ外径、内径方向に移動し垂直力が働きます。この垂直方向の作用力による摩擦力で、モータ軸とスプロケットを締結しています(【写真2】参照)。 写真2
長所 短所(留意事項)
1. 組立・解体が簡単で何回でも使用できる
2. 2個の回転体の組付け位置が自由にできる
3. 軸側への追加加工が不要で安価、高強度
4. ガタなく振動、衝撃に強い
5. センタリング効果を有す
1. 軸外形公差:h8、ハブ内径公差:h8を推奨
2. 表面粗さ:3.2a以下に仕上げて摩擦力を安定させること
3. ロックボルトの締付けはトルクレンチを使用し、締付トルクの均一化をはかること
4. 軸、ハブの材質(降伏応力)に応じたメカロック仕様を選定