LCA(ローコストオートメーション)に多用されるセンサには、ワークや移動体に直接接触して検出するマイクロスイッチや、非接触で検出する光電センサ、近接センサがあります。
センサはその検出出力で次の制御が行われるため、使用環境における検出能力の信頼性が非常に重要です。以下では、主な検出用センサの性能比較を紹介します。色々な用途に適したセンサを選定してください。
(1)検出用センサの特徴比較
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(2)各種センサの概要
接触式センサ(マイクロスイッチ、リミットスイッチ)は寿命や応答速度に欠点があるが、動作精度とノイズ耐性(動作上の信頼性)が非常に優れているため、位置精度を正確に検知したい機構部に採用されます。また外力や水、油、埃などを防ぐ構造で使用温度範囲も非常に広いことから耐環境性に優れたセンサです。
磁界感知式の接近センサは、センシング原理に磁界の変化を利用するため検出距離に限界があります。実使用時は周辺の温度変化等を加味して検出距離の70%程度を検出距離として使用するのが好ましいです。その他の性能はバランスが取れています。
光電センサは受光素子側の構造で3種類に分類できます。
・ | 対向透過方式 発光素子と受光素子をもつ |
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・ | リフレックスリフレクタ透過方式 反射板と発光・受光素子の2部品構成 |
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・ | 反射方式 発光・受光素子のみからなる |
透過方式は検知ワークで光を遮断することで動作します。反射方式は、検知ワークからの光の反射で動作します。