製造原価や組立精度の競争などの背景から、ある程度の品質バラツキを持つ部品をうまく使いこなす技術が求められます。ここでは、バリ処理が不完全な部品でも、位置決め作業に影響を受けないワークホールド技術と、位置決めピンの使用事例を解説します。
部品のバリについて
金属材料を加工した部品には、金属の延びる性質のために端部にバリが生じます(【写真1】)。
外形で受ける位置決めの場合
- 部品の角は、面取り処理がされていないものにはバリがあります。したがって、角の部分は逃げ形状を持たせる必要があります(【図1】)。
- 【図1】がコーナーバリ対策の基本型で、この応用型として外形をピンで受ける形式や異形状の外形を受ける形式などがあります。
位置決めピンの使用事例
位置決めピンの使い方は、組付ける部品の品質状態(バリ)に応じて使い分けます。