治具・簡易機械化について、特に「からくり治具」に関連する話題を解説してゆきます。
コンピュータを用いたNC制御と各種の駆動モータと案内機構、機械要素部品を使えばいかなる運動も実現できるといえます。したがって、前者はまさしく「超からくり」といえますが、欠点があります。
その反面で、通称「からくり治具」と呼ばれる簡易な機構の生産手段の補助としての道具が話題となっています。からくり治具とは1個ないし数個の少ない駆動源を活用して、狙った動きを実現させるシンプルな機構です。この「からくり治具」次の3つ特徴を持つものと言えるでしょう。この結果、安価にできます。
3つの特徴はその下の項目でサポートされます。
* | 人間工学と簡易治具の関連は、「搬送の機械化度合い:人作業-1」で簡単に解説しました。使いやすさの重要な視点は、生産ラインの流れとそれを使う作業者が主役であることです。 | ||||||||||||||||||
* | 短納期化の実現には、精度を要しない箇所では、加工のし易さから材料に木材、紙なども使います。 | ||||||||||||||||||
* | 運動機構のメカニズムは、駆動エネルギーを運動制御に変えるメカニズムで機構学などに通じる項目です。次の機構要素がその代表です。写真は木製の歯車とカム・リンクを使った糸を捲き取るアンティックツールです。
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「からくり治具の素(モト)」を簡易治具の設計データーベースとして活用し、各人各様の「理にかなった工法」を構想し、知恵を絞って、なるほどといわせるLCA(ローコストオートメーション)を実現してください。