実装技術を例に、機械設計者と生産技術の関係を解説します。
(1)実装技術とは
電子情報機器やシステムの高機能・高性能化(複合化や融合化)と小型携帯化(高密度化)を実現するキーテクノロジーは、LSIを含む機能部品の軽薄短小化技術といえますが、これらを信頼度高くコンパクトに配線接続させるインターフェーステクノロジーを「実装技術(高密度実装技術)」といいます。(【図1】)
(2)事例・・・実装技術の変遷
実装技術が高機能化や高密度化を支えてきた生産技術の代表格であるため、電子機器や電子部品の製品動向がそのまま実装技術の開発ニーズとなってきました。
■実装技術の開発ニーズの例
・ | 部品の小型化(狭ピッチ配線、多ピン化、3次元実装など) |
・ | 高耐熱化(カーエレクトロニクス対応) |
・ | 高速化/低価格化 |
・ | 鉛フリー化技術 |
・ | 省エネ化 |
(3)機械設計者に求められる実装生産技術の項目
上の事例から実装装置を設計するエンジニアには、次の様な広範囲の関連生産技術の理解能力が求められてきます。