エアー駆動アクチュエータには、最も多用される直動用のエアーシリンダ(事例-a)のほかに、回転往復運動用の空気圧揺動シリンダ(事例-b)やエアーハンド(事例-c)などがあります。これらは圧縮空気の空気圧をエネルギー源とするアクチュエータで、次のような特徴から簡易自動機(LCA:ローコストオートメーション)に適しています。
エアー駆動アクチュエータの特徴
■長所
- エネルギーの媒体が空気のため利用上安心。(排気が問題にならない、爆発引火の心配がないなど)
- 自動機の駆動力程度の大きさのエネルギーが安価に造りだせる。
- シリンダ機構等により簡単に機械エネルギーに変換できる。
- エネルギーを圧力としてタンクに貯蔵できる。
■短所
- 圧縮により容積が変化するため、精密な制御には難点がある。
- モータなどの電気エネルギーに較べて、大きなエネルギーは得られない。
事例写真
- a)
- コンベア搬送機構の位置決めプッシャ用直動アクチュエータ
- b)
- ゲーム機のカラーボール供給用回転アクチュエータ(空気圧揺動シリンダ)
- c)
- 同上のエアーハンド