(1)エア駆動アクチュエータ駆動へのエア圧供給システム
- エア駆動アクチュエータの空気圧エネルギーは、工場のエアコンプレッサシステム(【写真1】)で作り出した圧縮空気を配管系統で分配し、個々の自動機に取り付けられた圧力調整弁・各種フィルタなどの流量制御機器を経由して、エア駆動アクチュエータに供給されます。
- この圧縮空気の供給流量能力以内の消費量の範囲で、エア駆動アクチュエータは安定したエア圧力を得ることができます。
(2)エア駆動アクチュエータ駆動の空気圧原理
- エアコンプレッサの空気圧エネルギーと、エア駆動アクチュエータで得られる空気圧エネルギーの関係は「パスカルの原理」にしたがっています。
■パスカルの原理
- 容器中で静止している流体のある点に圧力を加えると、流体を介して流体内部のあらゆる部分と、容器内壁に対して垂直方向に同じ圧力が伝わる原理を「パスカルの原理」といいます。
- 【図1】のように、2つのピストン(シリンダ)を管でつないだとき、一方のシリンダに加えた力を他方のシリンダに伝えることができます。【図1】では、右側がエアコンプレッサ(圧縮空気圧源)で、左側がエアシリンダと考えることが出来ます。
- ピストン面積をかえることで圧力を大きくできるため、エア駆動アクチュエータのほかに、油圧ブレーキや油圧ジャッキなどにも応用されています。