位置決めピンは、ワークを決められた位置に簡単に固定できる要素部品で、部品加工、組立、検査の全ての工程で利用するものです。ケミカルプロセスの普及などにより、エンジニアリングプラスチック製位置決めピンのニーズが高まっています。
新たな生産プロセスの普及
各素材の特徴解説
ポリアセタール
デルリンやジュラコンで知られているエンジニアリングプラスチックスです。比較的強度が高く、一般プラスチック材料が持つ耐薬品性と機械加工のし易さを持っています。
MCナイロン
耐摩耗性、耐熱性、帯電防止性、耐薬品性に優れ機械的強度も高く機械加工性も良い、バランスのとれたエンジニアリングプラスチックスです。
■用途例
スプロケット、ギヤ、ローラー、軸受け、ガイド、その他
PEEK材
優れた機械的材料特性(耐衝撃性・クリープ性・疲労性、耐薬品性)と、ガスや金属イオンの溶出が少ない特徴を持つ、スーパーエンジニアリングプラスチックスです。
■事例
- ウエハ用キャリアの部品材料・・・耐薬品性、機械的強度、加工精度
- エッチング装置の位置決めブロック用部品材料・・・耐摩耗性、機械的強度、加工精度
- 高温洗浄装置の治具、位置決め部品用部材・・・耐熱性、加工精度、相手材にキズを付けない
- 真空装置で使用する位置決め部品用部材・・・ガス溶出が少ない、耐薬品性、耐衝撃性
■用途例
半導体製造装置と周辺治具部品
化学関連装置と周辺治具部品
液晶製造装置と周辺治具部品
洗浄装置と周辺治具部品
食品関連生産装置と治具部品