位置決め作業を自動機や治具等を用いて行うには、軸と穴の寸法関係(はめあい方式など)と併せて、位置決めピンや穴の形状にもうまい設計が必要です。
はめあいによる位置決め設計の原則
* | はめ合わせの入口は滑り込みしやすく大きく面取り形状にする |
* | 同時に2点のはめ込みのある組付けはできない |
* | はめ込み取り付けは抜く作業も考えて設計する |
【図1】は代表的な位置決めピンと位置決め穴の形状です。ここで、2部品の設計に関係してくる項目は下記があります。
- 要求される位置決め精度
- 作業する側の運動精度のレベル
(操作しやすい作業環境やその逆の場合など、機械運動精度) - 組立部品同士の精度のレベル
(高精度部品同士、精度バラツキの大きな場合など) - 組立部品同士の接触面の長さなどの作業性の度合い
(生産性と精度の関係など)
【図1】の位置決めピンと位置決め穴の形状設計は次の考えで行います。
■位置決めピン
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■位置決め穴
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