1軸のしゅう動案内のLCA(ローコストオートメーション)は、前回の【表1】に示したように使い易さ(保守容易)の点で空気式のエアーシリンダが多用されています。反面、保守容易の特徴は初期設計の段階で盛り込まれるべき予防保全の設計が、往々にして不完全である結果をまねいているようです。
ここでは、空気式アクチュエータを使用する場合のトラブル事例と、その対策のための機構設計のポイントを解説します。
(1)空気式アクチュエータ使用上のトラブル原因
空気式アクチュエータのトラブル要因と、その発生源(対処すべき担当部署)は下記があります。
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(2)トラブル事例と対策の解説
以下では、上記1. ~3. のトラブルの具体的内容と対応策について解説します。
(1)装置と取付の不適切について
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【表1】空気式シリンダの取付形式(一部抜粋)
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