バフ研磨は、鏡面仕上げには欠かすことのできない研磨法です。一般にバフ研磨法といわれている範囲は広く、先にのべた粗面を平滑にするペーパー仕上げから、鏡面仕上げに至るまでを指しますので、研磨法の種類と仕上がりについて表1に示しました。

 

【表1】バフ研磨法の種類と仕上り

仕上げ種別 研削材 研磨材 周速度 表面粗さ
ペーパーバフ
研磨、
荒仕上げ
#20~#50
エメリーを
膠で固定
トリポリを含む
ステアリン酸
1200~2100 35s
ペーパーバフ
研磨、
中仕上げ
#120~#140
エメリー
膠固定
同上 同上 18s
バフ研磨法
下地磨き
仕上げ磨き
つや目磨き

トリポリ
トリポリ
ドロマイト

トリポリ+ステアリン酸
トリポリグロスマチレス
マチレス

2000~2400
2000~2400
2000~2400

0.8s
0.4s
0.2s

 バフ研磨は、バフの形状と材質を選択することから始まります。バフの材質は、綿(コットン)と麻(サイザル)に大別され、形状は次のように分類できます。(【図1】参照)

(1)ペーペーバフ
 カンバス地の円形布を重ね合わせて縫い合わせたもので、研磨材を膠などで接着固定したもので、おもに荒研磨に用います。

(2)ばらバフ
 キャラコ地の円形布を重ねて中心部だけを綴じたもので、回転の遠心力で弾性をだすものです。

(3)バイアスバフ
 布の織り目に対して斜めに細長く裁断して、ひだを重ねて円形に加工したもので、布端がほつれないのが特徴です。

(4)ポケットバフ
 ひだを深くして円形にとじたもので、空気のたまりがあるので放熱効果がよく、研磨剤の保持性が良好です。



【図1】左から、ばらバフ、ペーパーバフ、バイアスバフ

【図1】