成形品の表面は、キャビティの表面が転写されて美しい形状と光沢が得られるのが理想ですが、場合によっては表面の光沢がくもっていたり、光沢むらが発生することがあります。
特に化粧面であって外観品質が重要な成形品では、光沢不良は重大な欠陥になってしまいます。
光沢不良に対する解決対策としては、下記のような手段が考えられます。
(1)金型に関連する対策
- エアベントがないか、不足している。
- ゲートが小さい。
- スプルー、ランナーが細い。
- キャビティのめっき状態が良好でない。
- キャビティ表面の磨き状態が良好でない。
- キャビティ表面にデポジット(やに)が付着している。
(2)射出成形条件に関する対策
- 計量が不足している。
- クッション位置が短すぎる。
- 保圧が低すぎる。
- 保圧時間が短い。
- キャビティ表面温度が低い。
- 成形材料の予備乾燥が不十分。