プラスチック射出成形品の表面には静電気を帯びる性質があり、静電気に引き寄せられて、空気中のほこりや異物が付着することがしばしば問題となります。
プラスチック射出成形における静電気は、金型のキャビティから離型する際に成形品表面とキャビティ表面が接触したり、摩擦によって帯電するパターンが多いようです。
静電気には帯電列というデータが知られており、帯電列は2つの物質を摺り合わせた際にプラス側の電位を帯びるのか、マイナス側の電位を帯びるのかを知るための指標となっています。
(例:ポリアミドと木綿を摺り合わせた場合、ポリアミドが+に帯電し、木綿は−に帯電します)
■帯電列
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- 参考文献:『静電気除去対策の新しい考え方、塗装技術』(加藤裕紀 (2006年3月号))