プラスチック樹脂は、日常の使用では、空気や気体を透過するとは考えにくいのですが、分子レベルで組織を考えてみますと、微細な空隙が無数に存在し、実際は気体をかなり透過させているのです。このような気体の透過(遮断)の特性をガスバリアー性と呼んでいます。
炭酸ガス飲料や食品容器の世界では、ガスバリアー性は当然の常識ですが、自動車やエレクトロニクス、メカニカルの世界ではあまり知られていないようです。樹脂の種類によって気体の透過性は大きく異なっています。

以下にいくつかの樹脂について、気体の透過性を紹介してみます。

樹脂名 酸素透過率 窒素透過率
シリコーン 98,000 50,000
軟質PVC 300から1,100  
PE 185から500 40から180
PP 200 45
PS 300  
ABS 50から70 5から10
硬質PVC 5から20  
ポリ塩化ビニリデン樹脂 0.8から0.9 0.12から0.15
ポリアミド系樹脂 極めて少ない 極めて少ない
PGA 極めて少ない 極めて少ない
※
※透過率:ml/m2・24hr・atm, 1mm