無給油ブッシュは軸を受けるための部品であるが、実際に機械などに組付けるにはハウジングが必要になる。ハウジングタイプは、無給油ブッシュがユニットとして製品化されているため、ハウジングの設計が必要なく組付け時間も必要ないのでコストの削減になる。ブッシュを取り付ける相手によって、さまざまな形態のユニットが存在する無給油ブッシュのハウジングタイプに関する特徴や使用する上での注意点を説明する。
無給油ブッシュのハウジングタイプとは
ハウジングタイプにはいくつかの種類がある。最もポピュラーなものが、ブロック型である。他にフランジ型、があり、取り付ける方向や対象に対して適切なものを選ぶ必要がある。ブロック型と呼ばれるタイプのハウジングは、軸方向と垂直に取り付けるタイプのハウジングユニットである。このタイプが一番一般的で、箱型になっているものもある。軸方向と同じ方向に取り付ける形のハウジングは、フランジ型と呼ばれている。
ハウジングに使われる材質もさまざまなものがある。鋼やアルミニウムが多く使われている。
ハウジングユニットの例を図の1から3に示す。図1はブロックハウジングユニットのうち、上部を固定するタイプの例である。
図1.上部固定ブロックハウジングユニット
図2はブロックの側面で固定するタイプ、図3はフランジ型のハウジングユニットの例を示している。無給油ブッシュの軸心位置は、取付け穴とネジの隙間で調整するようになっている。
図2.側面固定ブロックハウジングユニット
図3.正面固定フランジ型ハウジングユニット
ハウジングタイプのメリット・デメリット
ハウジングタイプのメリットは、無給油ブッシュを圧入するためのハウジングやユニットの設計、制作、圧入などの作業が不要でそのまま無給油ブッシュを使用できることである。適切なハウジングユニットを選ぶことで制作時間の削減、コストの削減に貢献できる。デメリットは、規格に合わない特殊な取付けや、組み込みユニットなどには使えないことも多い。取付け穴や場所をハウジングユニットに合わせなければならないため、特殊な機構や汎用度の低いタイプの機械には使いにくい。使いたい無給油ブッシュに合わせたいハウジングタイプがない場合がある。
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