500回記念として、海外での自動化技術教育の事例を紹介します。
・日本の外交政策の考えの基本に、“軍隊を持たず、技術協力を手段とする外交政策”があります。
・この外交政策の一つに、ODA予算(国税)で開発途上国に日本の得意技術を移転し、その国の国力強化に貢献することを狙いとする技術協力活動があります。
・日本の自動化・メカトロニクス技術を技術移転の対象テーマとして、メキシコやトルコでODA活動が実施されています。
・下の写真はメキシコで過去に実施された自動化・メカトロニクスの技術移転プロジェクトの関連写真です。
・技術移転を受けたメキシコ側の機関は、CNAD(セナッド)と呼ばれる工業高校の教員を再教育する教育省傘下の機関です。
・CNADのマークは、日本地図とメキシコ地図の間にスカラーロボットのアームが配置されており、両国を繋ぐ意味が込められています。
・このCNADに自動化・メカトロニクス教育用機材と日本から技術教育を受けた専門インストラクターが居て、工業高校の教員を毎年再教育強化しています。
・さらに、メキシコのCNADは、中南米諸国の政府系教育機関に対し日本から技術移転を受けた教育を 広める活動(第3国研修)も実施しています。
・機械設計の基礎、センサー技術、アクチュエータ制御技術、メンテナンス技術などの基礎教育を受けた 工業高校の生徒が毎年産業界に輩出され、工業振興に寄与しています。
・ミスミのFAカタログもここで利用されています。