棒形状のシャフトは機械加工で最も外径精度を出しやすいシンプルな形のため、高い精度の直動案内に使用されます。ミスミのシャフトは次の特徴を持っています。

* ほとんどガタのない精密な運動が要求される「はめあい公差:g6」、またはグリース潤滑、油潤滑用の軸受けとして「はめあい公差:f8」が選択可能
* シャフト部の表面硬度を高くするため高周波焼入れ(「焼入れ方法と特徴」参照)や硬質クロムメッキ処理を採用
* シャフト部の真円度、真直度と端面形状との同軸度、垂直度が精度保証
* シャフトの取付けのための各種の端部形状が選択可能

=シャフトを用いた直動機構の応用事例=

a)2本の並列シャフトを持つ標準的な直動機構の構造解説(【事例図1】、【写真1】参照)

1. 2本のシャフトで回転運動の拘束、直動の高精度化と耐荷重性を実現します。(【写真1】参照)
2. シャフトの軸受けは、リニアブシュや無給油ブシュがあります。リニアブシュの採用が一般的です。
3. 無給油ブシュは耐荷重(リニアブシュの定格荷重に当たる)が高いため、衝撃などを受ける機構に好ましい。ただし、ベアリングを用いたリニアブシュに較べて摩擦抵抗が大きいため長時間連続運転する機構には適していません。

図1

b)1本のシャフトによる直動機構の構造解説(【事例図2】、【写真2】)

1. 1本のシャフトによる直動機構は、直動と回転を伴う運動案内とするか、回転を止めて直動案内に用いるかの2つの方法があります。【事例図2】は後者
2. 回転を止める直動機構は、シャフト以外の部品で回転を拘束させるため強い負荷を必要とする直動案内には不適です。【写真2】ではエアーシリンダのピストンとロッドで回転を拘束させています。
3. 1本シャフトの機構の軸受けは、直動安定性と高い負荷対応を得るために長めのリニアブシュ(ダブルタイプ、ロングタイプ)または、無給油ブシュ(間けつ的な運動の場合)の選定が好ましい。

図2