焼入れの熱処理方法と特徴を解説します。

(1)焼入れの熱処理方法

 熱処理装置の分類は、処理目的、熱源種類、ワークの搬送方式などで大きく分類します。焼入れの熱処理方法は【図1】の様に分類できます。

【図1】代表的な熱処理方法

(2)各熱処理方法の解説

(a)高周波熱処理装置(【図2】参照)

【図2】高周波焼入れ法の例

  • 高周波焼入れは、高周波誘導電流の周波数が高いほど金属表面側を流れる性質を利用するもの
  • 周波数の選択で熱処理深さがある程度制御できる(低周波側の使用で内部まで焼入れ効果)
  • 高周波発振器、加熱コイル、冷却装置で構成

■特徴

  1. 直接加熱のため熱効率が高く、処理時間もはやい
  2. 局部的な焼入れが可能
  3. 処理ワークの耐疲労強度が強くなる

(b)炎熱処理装置

  • アセチレンガスやプロパンガスと酸素による火炎でワーク表面を焼入れ処理する方法
  • 火炎と冷却剤散布を組合わせて処理したり、予熱処理を加えるなどの処理方法がある

■特徴

  1. ワークの大きさや形状の制約をあまり受けない
  2. 部分的な焼入れ処理が可能
  3. 設備が安価だが、処理条件が不安定となる欠点がある