構想から製作図面作成までの設計業務の出来具合で、LCA(ローコストオートメーション)の成否はほぼ決まる。

 設計とは、製作するLCAについての全ての情報(LCAの性能、作るために必要な図面情報、使うための情報)を設計者が考え作り出す作業といえます。設計からLCAの完成までのフローは【図1】となります。

図

【表1】LCAのローコスト化とLCA設計の関係

購入品のローコスト化 (1)VR設計アプローチの「固定部」に多用
(2)互換設計で購入品の遊休化を抑えLCCを低減
(3)適正仕様の選定(オーバースペックを避ける)
加工品のローコスト化 (4)加工費が安価にできる設計(材料選定、形状、公差、など)
(5)部品点数を少なくする設計
組立/保全のローコスト化 (6)組立しやすい設計(組立基準、組立方向、部品共通化、など)
(7)解体/修理のしやすい設計、など

 LCAが出来るには、LCAの機能をポンチ絵などでアイデアを固め、設計図面の作成から製作図面の作成と仕事が進められます。ここまでの設計プロセスは、アイデアという抽象的な考えを図面情報に仕上げる作業です。
 設計作業以降は、設計図面に従い部品製作や購入品を調達し、それらの組立やプログラムの作成の作業などとなります。これらの作業内容は全て「設計」により決められた内容で進められます。したがって、優れたLCAの実現は優れた設計で決まるものといえます。
 LCAを含む生産設備は、ねじやばねなどの購入部品とモータなどの購入機械要素、及び材料から加工される加工部品(制御用プログラムを含む)から成り立っています。それぞれに対するローコスト化の考えは次のように整理できます。併せて組立作業並びに保全作業のローコスト化と設計の関係も整理しました。この表からも、LCAの成否の比率は設計に大きくかかっていることが解ります。