射出成形:基礎知識(その他)
- [2021/12/24公開] 成形工程において異物不良が起こる原因とその対策を解説していく。タグ:
- [2021/12/24公開] 異物不良撲滅に近道は無く、日々の積み重ねが重要であるが、ポイントは発生原因を未然に潰すことである。以下に異物不良の原因と対策を解説していく。
- 射出成形現場で使われる品質管理の用語について解説していく。 規格限界 特性要因図 度数分布 ヒストグラム 正規分布 管理図 抜取り検査 パレート図 規格限界 (1)まず 規格とは? 規格とは、言い換えれば基準のことである。購買仕様書(客先要求)やISOの取り組みなどで決められた規則や仕組みとも言える。 例えばタグ:
- 射出成形現場で求められる生産管理の基礎知識として、出来高・売上・成形加工費の計算方法を計算例を交えながら解説していく。 まず初めに 生産管理とは? 出来高の計算 売上の計算 成形加工費(時間チャージ)の計算 まず初めに 生産管理とは? 生産管理とは、お客さまからの注文を、納期に間に合うように製造・調整することである。 射出成形における生産管理の主な業務は以下の通りとなる。タグ:
- どの現場でもミスやトラブルは付きもので、小さいミスから、怪我をしてしまう事故まで、大小さまざまあり、その原因は多岐に渡る。 成形機や周辺機器の消耗・劣化によるもの 業務負荷の集中によるもの 新人による作業、久しぶりの作業、別担当者へ引き継ぎをした作業 作業内容を変更したこと など ミスやトラブルは1つでも発生すると、製造中断/納期遅延/設備破損/怪我などを引き起こしてしまうので、ミスやトラブルが起こりにくい、安全安心な職場作りが求められる。 また、ミスやトラブルを1つでも減らせれば、そのまま利益に直結する。 今回はミスやトラブルの中でも、対策しやすく即効果の出る【ポカミス】に焦点を当てて解説していく。タグ:
- [2021/10/18公開] 射出成形現場における火災のリスクとその対策について解説していく。
- 射出成形機(インライン・スクリュー式射出装置)における、スクリューの炭化物蓄積は「練り込み異物」の原因になる。ここでは、その対策として利用されるパージ剤の役割や使用時、段取り替えのポイントについて解説する。 射出成形機におけるパージ剤の役割 パージ剤とは? パージ剤を使用する時のポイント 段取り替えのポイント 射出成形機におけるパージ剤の役割 プラスチック成形/射出成形は、以下の工程でプラスチック製品を作成する。 樹脂を溶かして 金型に充填 冷却 取出し この工程を担うのが「射出成形機」である。射出成形機の構造は、インライン・スクリュー式射出装置が一般的である。 1本のスクリューを用いてタグ:
- 射出成形の条件として、樹脂温度と保圧がありますが、これらには密接な関係があります。射出成形が可能な領域、言い換えれば良品が成形加工できる領域は、無限にあるわけではなく、ある一定範囲の前提が満たされた場合に限定されます。 【図】には、樹脂温度と保圧の2元関係を図示しています。 この図からは、次のようなことが判ります。
- プラスチック射出成形機でプラスチック材料を溶かして射出できる状態することを可塑化と呼んでいます。今日の射出成形機ではスクリューインライン方式(Screw In-Line)が可塑化装置の大半を占めています。 スクリューは、耐摩耗性、耐食性、高強度の金属材料で作られており、その表面には特殊なコーティングを施しているものもあります。 スクリューは、材料ペレット(粒)を加熱シリンダー内に食い込ませて前進させるためにらせん溝が機械加工されています。 らせん溝は、以下の部分で構成されています。 1.供給部 供給部は、ペレットがホッパーから重力で落下してきたものを加熱シリンダー内に導いて、その間にペレットを余熱して圧縮部で溶かすための準備をする部分です。 2.圧縮部 圧縮部は、らせん溝が徐々に浅くなるように機械加工されています。そして余熱されたペレットがさらに加熱されて溶融します。溶融しながらペレットに巻き込まれていた空気や発生したガスは、らせん後部からホッパー側へ排気されます。 3.計量部 計量部は、溶けた材料をさらに混合して均一に溶けるようにする部分です。タグ:
- プラスチック射出成形品の表面の硬さを試験するため方法として一般的に使用されているのは、ロックウエル硬さ試験です。 金型部品用の鋼材の試験方法としてロックウエル硬さ試験は多用されていますが、この場合の測定スケールはCスケールで、硬さは「50HRC」のように表記されます。 プラスチック成形品の硬さを測定する場合、Cスケールを使用した場合には鋼材と比較して大変柔らかいために正確な硬度を計測することができません。 そこで、プラスチック成形品の硬度を測定するためには「Rスケール」または「Lスケール」、「Mスケール」を使用します。 したがって計測した値は、「65HRR」、「80HRL」、「92HRM」のように表記されます。 各スケールは、以下の計測基準によって使い分けられます。タグ:
- 断熱板は、射出成形金型の温度を安定化させたり、保温のための省エネルギーを実現するために重要な部品です。エンプラやスーパーエンプラの射出成形では必須の部品として利用されております。 ミスミでは、断熱板を商品ラインナップとして取り扱っておりますが、その用途によって選定をして頂いております。 断熱板の使用方法は、一般にタグ:
- プラスチック射出成形金型は、射出成形品を効率よく生産することができるかどうかが、その存在価値を決定するといってもよいでしょう。 では、射出成形品の生産効率を評価する指標としては、どのようなものが適切でしょうか? その筆頭と言える指標は、射出成形品の製造原価でしょう。短い成形サイクルで、しかも多数個取りで、成形不良もほとんど発生しない金型であれば、成形品1個当たりの製造原価は著しく低く抑えることができます。 プラスチック射出成形品の原価構成は、一般に下記のようになっています。タグ: