プラスチック射出成形金型は、射出成形品を効率よく生産することができるかどうかが、その存在価値を決定するといってもよいでしょう。
 では、射出成形品の生産効率を評価する指標としては、どのようなものが適切でしょうか?
 その筆頭と言える指標は、射出成形品の製造原価でしょう。短い成形サイクルで、しかも多数個取りで、成形不良もほとんど発生しない金型であれば、成形品1個当たりの製造原価は著しく低く抑えることができます。

 プラスチック射出成形品の原価構成は、一般に下記のようになっています。

  1. 原材料費
    プラスチック原材料の費用です。内訳としてはさらに正味原材料費(成形品になる部分)と、スクラップ原材料費(ランナー等廃棄する部分)に分類されます。
  2. 成形加工費
    成形加工に必要な人件費、電気料、水道料、機械償却費等です。
  3. 二次処理費
    ゲートカット等の二次処理に必要な人件費等です。
  4. 二次加工費
    成形加工後の印刷、塗装などの二次加工に必要な費用です。
  5. 検査費
    成形品の品質検査に必要な費用です。
  6. 金型減価償却費
    金型費用を1個当たりの成形品で減価償却する場合の費用です。
  7. 梱包・輸送費
    成形品の梱包や輸送にかかる費用です。
  8. 不良対策費
    成形不良が発生した場合の補償費用です。
  9. 純利益
    射出成形加工企業が得る利益です。
  10. 租税
    法人税、消費税等。

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