特長
ウレタン・ゴムのショア硬度の目安
●硬度の目安
・硬度の許容範囲:記載値に対して±5です。
ゲルの硬度表記について
アスカーCと針入度で表されています。
アスカーCとウレタン・ゴムの硬度表記で使用されているショアAの相関はおおよそ以下の表のようになります。
※針入度はJIS K2207に規格化されており、規定重量の針を試料中に垂直に進入させ、進入した長さにより試料の硬さを表します。
針入度の値は1/10mmが針入度1になります。(数値が大きいほど柔らかな材質になります。)そのためショアやアスカーとの相対比較は困難となりますので比較表は掲載しておりません。
特性比較グラフ
特性順位
耐薬品性比較
耐熱温度比較 ブルコラン®は長時間使用は80度、15分~20分程度の短時間使用で120度となります。 耐熱温度(℃)
特性値
項目 | 単位 | ウレタンゴム | 低反発ウレ夕ン | 超低硬度ウレ夕ン | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
比重 | − | 1.13 | 1.13 | 1.20 | 1.15 | 1.20 | 1.03 | 1.02 |
硬度 | ショアA | 95 | 90 | 70 | 50 | 30 | 70 | 15 |
引張り強さ | MPa | 44.1 | 44.6 | 31.3 | 27.4 | 18.5 | 11.8 | 0.6 |
伸び | % | 400 | 530 | 650 | 690 | 600 | 250 | 445 |
耐熱性 | ℃ | 70 | 70 | 70 | 70 | 70 | 70 | 80 |
耐寒性 | ℃ | −40 | −20 | −20 | −20 | −20 | −20 | −40 |
引張り強さ、伸びの各特性値はJIS規格K6251に基づき試験を行っております。
ウレタン(エーテル系・エステル系)特性比較
特 性 | エーテル系(ショアA95・90) | エステル系(ショアA70・50・30) | |
---|---|---|---|
引張強度 | ○ | ||
伸 び | ○ | ||
引裂強度 | ○ | ||
反発弾性 | ○ | ||
耐摩耗性 | 滑り摩耗 | ○ | |
衝突摩耗 | ○ | ||
耐加水分解性 | ○ | ||
耐 油 性 | ○ | ||
強 度 | ○ | ||
耐 久 性 | ○ | ||
耐酸、耐アルカリ性 | ○ |
特性値
引張り強さ、伸びの各特性値はJIS規格K6251に基づき試験を行っております。
項目 | 単位 | ニトリル ゴム |
クロロプレン ゴム |
エチレン ゴム |
ブチル ゴム |
ふっ素 ゴム |
シリコン ゴム |
高強度 シリコンゴム |
低弾性 ゴム |
|||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
比重 | − | 1.6 | 1.3 | 1.6 | 1.2 | 1.5 | 1.8 | 1.9 | 1.2 | 1.2 | 1.2 | 1.3 | 1.2 | |||
硬度 | ショアA | 70 | 50 | 65 | 65 | 65 | 80 | 60 | 70 | 50 | 50 | 57 | 32 | |||
引張り 強さ |
MPa | 12.7 | 4.4 | 13.3 | 12.8 | 7.5 | 12.5 | 10.8 | 7.4 | 8.8 | 7.8 | 8.3 | 10.3 | |||
伸び | % | 370 | 400 | 460 | 490 | 380 | 330 | 270 | 300 | 330 | 400 | 810 | 840 | |||
最高使用 温度 |
℃ | 90 | 99 | 100 | 120 | 120 | 230 | 230 | 200 | 200 | 200 | 60 | 60 | |||
連続使用 温度 |
℃ | 80 | 80 | 80 | 80 | 80 | 210 | 210 | 150 | 150 | 150 | 30 | 30 | |||
耐寒性 | ℃ | −10 | −10 | −35 | −40 | −30 | −10 | −10 | −70 | −70 | −50 | 10 | 10 |
ウレタン・ゴム・スポンジの接着について
シール付タイプの商品には材質に適した両面粘着シールが使われています。
ウレタン・ゴム・スポンジ用の両面粘着シール・接着剤については、単体での販売もホームページ掲載商品として行っています。
型式 | W | 適用ゴム 素材 |
基材 | 主成分 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
標準 タイプ |
耐熱 タイプ |
導電 タイプ |
耐油性 タイプ |
||||
ADTR | − | LADTR | PLADTR | 20 | ニトリル・ クロロプレン・ エチレン・ ブチル・ ふっ素 |
ポリエステル 不織布 |
アクリル系 粘着剤 |
50 | |||||||
ADTS | HADTS | − | − | 20 | シリコン | 標準: ポリエステル フィルム 耐熱: ポリイミド フィルム |
シリコン系 粘着剤 |
50 |
LADTRは5m巻き、その他は10m巻きです。
ADTSは白い剥離紙側(シリコン接着面)のみが、シリコンゴムに接着できます。
接着力試験データ
180度剥離強度試験:SUS304板に厚さ1mm・幅25mmのゴムシートを粘着し測定。剥離に至った負荷を粘着力(N)で表しています。
条件 | 標準タイプ | 耐熱タイプ | 導電タイプ | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ADTR | ADTS | HADTS | LADTR | ||||||||
ニトリル | クロロ プレン |
エチレン | ブチル | ふっ素 | シリコン | シリコン | ニトリル | クロロ プレン |
エチレン | ブチル | |
室温× 20分 |
60 | 60 | 60 | 60 | 60 | 13 | 3 | 6 | 6 | 6 | 6 |
室温× 72時間 |
80 | 80 | 80 | 80 | 80 | 15 | 9 | 9 | 9 | 9 | 9 |
80℃× 48時間 |
70 | 70 | 70 | 70 | 70 | 15 | 10 | 13 | 14 | 12 | 12 |
接着力はいずれも測定値の一例であり、保証値ではありません。
項目 | 耐油性タイプ | ||
---|---|---|---|
PLADTR | |||
特殊アクリル系粘着剤 | 一般アクリル系粘着剤(比較参考値) | ||
粘着力(N) | 常体 | 11 | 11 |
※油面 | 9 | 3 |
※油面:脱脂綿を用いSUS板にサラダオイルを塗って、2時間後測定
試験方法:180°ピーリングテスト(SUS304板に厚さ25μm・幅25mmのPETフィルムを粘着)
ウレタンの変色についてのご注意
ウレタンは経年による色の変化、黄化が発生いたします。
特に制電性ウレタン(グレー色)については変色が目立つような変化をしますが物性的には問題なくその特性も維持されます。
下に経年による変色の過程を掲載いたします。ご了解の上ご使用ください。
・制電性ウレタンの経年変色
※黄変の時間やレベルは使用環境等で
大きく違いがあります。
また白ゴムにつきましても黄変が発生することがあります。
ウレタン同様ご了解の上ご利用ください。