非磁性体であるアルミニウム素材上に生成したアルマイト皮膜の微細孔(ポアー)の中に、鉄、ニッケル、コバルトあるいは、それらの合金の磁性材料が充填できれば、その製品は磁性を持つことができます。
一般に、情報の記録材料としてはフロピーディスクのような磁気材料の塗布型が用いられますが、アルマイト皮膜の微細孔の中に磁性材料をとりこんだ皮膜の磁気特性は、前者の2〜3倍といわれています。【図1】に、微細孔に磁性材料として鉄を2次電解によって取り込み、観察のために皮膜を溶解除去した形態を示します。 |
また、磁気保持力の強さは、磁性体金属粒子の大きさに左右されることが【図2】のように明らかにされているので、アルマイト皮膜の微細孔の拡大処理を行ない孔径の拡大を行なうと、更に記録容量を増大することができるといわれています。
【図3】に、2次電解で磁性を付与した皮膜の磁気特性を示します。