装飾品には広く染色アルマイト製品が使われています。 多彩な色彩をだすために、有機染料が使われています。 通常は、有機染料の水溶液を作製し、その中に未封孔のアルマイト皮膜を浸漬することによって染料が微細孔に侵入し、染色します。 従って、染料濃度は、淡色は低濃度に、濃色は高濃度に調整し、染色時間は、淡色は短時間、濃色は長時間の浸漬が必要です。 染色浴は、作業の進行に伴って染料濃度の低下、電解浴の持込によるpHの低下、水洗水中の塩素やケイ酸塩イオンの持込による染色忌避等が起こります。これらの障害を克服するために濃度調整・pH調整や脱イオン水の使用をしています。 この他、ペースト状の染色インキを用いてスクリーン印刷で多色染色をしたり、これらと水溶性染色浴との併用で多彩な表現が可能です。 染色の後、封孔は通常ニッケル塩封孔が行なわれます。 |