金型によって加工された製品は、
- (1)
- 下型のダイ内を通過して下に落とされ排出される。
- (2)
- 下型ダイ上からエアー飛ばし、または自重を利用してのシュート滑落により排出される。
- (3)
- 下型方向から上型方向に抜かれ、上型のダイ内からエジェクトされエアー飛ばし等で排出される。この形では時に特殊なショベルですくい取ることもある。
- (4)
- 下型方向から上型方向に抜かれ、上型のダイ内を通過して横方向にエアー飛ばしで排出される。
以上の4つの方法がよく使われている製品取り出しの形です。しかし、その内容は【図1】に示すように下に落とす(落下取り出し)か、横に出す(仮に飛ばし取り出しと滑落取りだしとする)かの2つに大別できます。
落下取り出しで製品が詰まると外から見えないため、大きな金型破損等につながります。このような不安を解消するのが落下製品の通過検出です。【図2】に示すようなリング状のセンサーを使います。リングにはコイルが巻かれており、製品(材料が金属前提)が通過することでコイルの誘導電流が変化することを検知して、通過を確認します。
飛ばし取り出しの検出では、ある空間領域を通過するので通過エリアをカバーする検知方法が必要なことから、【図3】に示すような、人に対する安全装置として使われている光線式安全装置と同じ機構のものが使われることがい多いです。この方法では製品が光軸を通過することを検知します。機構は発光側と受光側から成り立っています。受光側に外光が入ると誤動作を起こすことがあります(検知しない)。
シュート上を滑落取り出しされる製品では、通過センサーやタッチセンサーが使われることがあります。