ポリカーボネイトは、透明なエンジニアリングプラスチックで、耐熱性が高く、機械強度も強い熱可塑性樹脂です。CD-RやDVD、眼鏡レンズ、自動車のヘッドランプカバーなどにたくさん使用されています。強度や耐熱性など優れた特徴を有していますが、一部の薬品についてはソルベントクラックを生ずる場合があります。
射出成形加工にも適しており、世界中でたくさんの金型が設計製作されています。
ポリカーボネイトは、ABS樹脂などと混ぜ合わせてポリマーアロイとしても多用されており、特に携帯電話のカバーにはたくさん採用されています。
光沢や色彩もきれいで、多彩なカラーバリエーションに対応できます。
耐熱性に優れているので、医療用の機器類の高温消毒にも耐えられることから注射器関係などにも採用されています。
以下に、ポリカーボネイトの製造プロセスを示します。
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- 参考文献:桜内雄二郎著, P74, プラスチック技術読本,(株)工業調査会