スチレン系プラスチックは、硬質の射出成形品に多用されている樹脂です。主な種類には以下の材料があります。
- (1)
- ポリスチレン
- (2)
- ハイインパクトポリスチレン
- (3)
- ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)
- (4)
- m-PPE(変性ポリフェニレンエーテル)
スチレン系プラスチックには、共通して以下のような特徴があります。
- ◇水に沈む。
- ◇表面が硬い。
- ◇表面が傷つきにくい。
- ◇剛性が大きい。
- ◇耐薬品性が良好。
- ◇透明グレードがある。
- ◇電気特性が優れている。
- ◇成形加工がしやすい。
- ◇流動性が良い。
- ◇金型温度が低い状態でも射出成形できる。
- ◇ぜい性が低く、衝撃に弱い傾向がある。
- ◇ある特定の有機溶剤には弱い。
- ◇耐熱性は低い。
- ◇外観の光沢が良好である。
- ◇外観の転写性が美しい。
- ◇シリンダー内で滞留しても熱分解しにくい。
- ◇価格が比較的安価。
- ◇再生材として利用できる場合もある。
ポリスチレン樹脂は、ポリオレフィン樹脂とは異なる特性があり、これらを生かして自動車、家電、日用品、建設資材等に利用されています。