シルバーストリーク(silver streak、銀条)は、成形品の表面にきらきらした、すじ状の模様が発生する現象です。家電製品や自動車や二輪車の外装部品においては、外観品質不良となる場合があります。
シルバーストリークは、成形材料の中に含まれている空気や揮発ガスが、成形品の表面に現れてしまうことが原因です。
シルバーストリークの改善対策は、下記のような方法が考えられます。
(1)金型に関連する対策
- エアベントの機能を高める。
- ゲートのサイズを大きめにする。
- コールドスラグウエルを大きめにする。
(2)射出成形条件に関する対策
- 成形材料の予備乾燥条件(温度、乾燥時間)を確認し、適正な乾燥を行う。
これが最も重要な対策になります。 - 射出速度を低めにし、ゆっくり充填させる。
- シリンダー温度を低めにする。
- スクリュー回転速度を遅くする。
- シリンダー内の滞留を防止する。
(3)成形品デザインに関する対策
- 成形品の肉厚をできるだけ均一にする。