ポリエーテルエーテルケトン(Polyetheretherketone、PEEK)は、英国ビクトレックス社が開発した芳香族系熱可塑性プラスチックです。
融点が330℃程度であり、優れた耐熱性を有しています。ガラス繊維で強化することにより、強度を向上させて使用される例が多いようです。
用途としては、半導体や液晶パネルの製造装置部品、プロジェクターのランプ筐体、電池用パッキン、IC用ソケット、コネクター、自動車部品等が挙げられます。
主要な特徴は下記の通りです。
- 連続使用温度が260℃と高い。
- 耐放射線性が優れている。
- 射出成形金型のキャビティ表面温度は180〜200℃と高く設定しなければなりません。
- 電気絶縁性が優れている。
- 耐有機溶剤性が優れている。
- 疲労強度が高い。
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- 代表的なグレード例:「PEEK」、ビクトレックスジャパン株式会社
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- 参考文献:門間改三,大学基礎機械材料,実教出版(株)