シンジオタクチックポリスチレン(Syndiotactic Polystyrene,SPS)とは、メタロセン触媒を利用して合成されたポリスチレンです。
シンジオタクチックの意味は、立体規則性があるという意味で、下記のような優れた特徴があります。
実用的な用途例としては、計器の筐体、洗面化粧台部品、浴室部材、エアコン部品、自動車用ソレノイド部品等があります。この樹脂は、1985年に出光興産株式会社が開発しています。
- 射出成形品の寸法精度が良好である。
- 流動性が良好である。
- 融点が270℃と高く、耐熱性に優れる。
- 比重が軽い。
- 加水分解しにくい。
- 耐薬品性が良好である。
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- 代表的なグレード例:「ザレック」(出光石油化学株式会社)
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- 参考文献:『プラスチックス Vol.53 No.4』((株)工業調査会 (2002年))