押出成形は、雨樋やグレー色の排水パイプ、チューブなどの同一形状断面の連続したプラスチック成形品を成形加工する方法です。
押出成形には、専用の押出成形機が必要です。また、成形品の形状を得るために加工された金型も必要になります。押出成形用金型は、一般に押出ダイと呼ばれます。
押出ダイには様々な種類があります。例えば、下記のような種類があります。
- ストレートダイ
- クロスヘッドダイ
- フラットダイ
- ソリッド用ダイ
- フィルム用ダイ
- パイプ用ダイ
- 被覆用ダイ
押出ダイは、ステンレス鋼、ニッケル・クロム鋼、合金工具鋼で製作されます。ダイは、硬質クロムめっきや表面処理が施され、腐食や摩耗に耐えるような工夫がなされています。
ダイの保持部分は、S50C等の軟鋼が使用されます。
成形品の品質は、ダイの形状や設計が重要な要素を占めていますが、押し出す速度等の加工条件も大切です。
押出成形は、プラスチック成形加工のジャンルとしては射出成形に次いで2番目に多い成形法です。射出成形とは異なって、一度金型を製作すると比較的大量に生産が行われます。したがって設備産業的な色合いが高い成形法であるとも言えるでしょう。