前回説明しました、代表的なプラスチック材料についての成形収縮率の目安について、追加をしたいと思います。今回は、エンジニアリングプラスチック(通称エンプラ)をまとめています。
別表には、主要な熱可塑性プラスチックとその成形収縮率、キャビティ表面温度、射出成形圧力を示します。より詳しくは、成形材料メーカーより、グレードごとの材料カタログや技術資料を入手して、意志決定のための資料とするのが一般的です。
*特別に指定がない場合は、ナチュラル材の価を示します。
■主要なプラスチック材料の成形収縮率一覧表<2>
プラスチック材料名
|
成形収縮率
(%) |
キャビティ表面温度
(℃) |
射出成形圧力
|
|
(kgf/cm2) | (MPa) | |||
ポリアミド(ナイロン6) PA6 |
0.5〜1.5 | 40〜120 | 350〜1400 | 34.34〜137.4 |
ポリアミド(ナイロン66) PA66 |
0.8〜1.5 | 30〜90 | 350〜1400 | 34.34〜137.4 |
ポリアセタール POM |
2.0〜2.5 | 60〜120 | 700〜1400 | 68.69〜137.4 |
ポリプチレンテレフタレート PBTガラス繊維30% |
0.2〜0.8 | 40〜80 | 560〜1800 | 54.95〜176.6 |
ポリカーボネート PC |
0.5〜0.7 | 80〜120 | 700〜1400 | 68.69〜137.8 |
ポリフェニレンサルファイド PPSガラス繊維40% |
0.2〜0.4 | 130〜150 | 350〜1400 | 34.34〜137.8 |
液晶ポリマー LCPガラス繊維40% |
0.2〜0.8 | 70〜110 | 700〜1400 | 68.69〜137.8 |