コアピンの曲げ応力についてケーススタディを行います。
前回までに曲げに関する基礎知識を解説いたしましたので、今回は、ケーススタディを行ってみたいと思います。
問題
【図1】に示すピンの根本には、最大でどのぐらいの曲げ応力が作用しているか?
解答例
部材に作用する曲げ応力σは、次式で計算します。
したがって、ピンに作用する最大曲げ応力σmaxは
となります。
【図1】では、
Mmax=F×L
=5×3.5
=17.5(kgf・cm)
となります。
また、Zは、
Z=bh2/6
=1×0.2522/6
=0.0104(cm3)
従って、
σmax=Mmax/Z
=17.5/0.0104
=1682.7(kgf/cm2)
の最大曲げ応力が作用しています。