プラスチック成形材料の中で、熱可塑性樹脂を射出成形によって金型のキャビティ内へ流動させる場合、溶けた樹脂はある粘度を持った流体としてスプルー、ランナー、ゲートそしてキャビティ内を流動します。流動抵抗によって樹脂の流速や圧力は変化します。そして、樹脂の粘度は金型の表面に接触することによって温度がだんだん低下していって、粘度も時々刻々と低下していき、最後には流動ができない状態まで粘度が低下していきます。
流動ができなくなるまで冷却されてしまいますと射出成形加工がそれ以上不可能になってしまいます。このように熱可塑性樹脂の射出成形加工では樹脂を流動させることができる距離が成形品の厚さやランナーサイズに左右されることがわかります。
では、いったいどのぐらいの距離まで流動させることができるのでしょうか?最近ではコンピュータ解析によってかなり正確に流動距離を予測することができるようになってきています。しかし、解析をするためにはソフトウエアと計算機が必要になります。大まかな目安としての指標としては流動比(L/t)というものがあります。これは、実験的に流動をさせた場合の流動距離をデータとしたものです。金型設計をする際には概略の判断を即時にするためには重宝します。実際には常時使用する材料については実験を行ってデータ採取をしておくことが重要です。
以下に参考となる指標を示します。
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