ねじ締結の信頼性はねじ部品の品質(例えば、ボルトやナットの強度区分)とねじ締結作業の安定した処理で維持されます。ねじ締結に関するJIS規格の概要を解説します。
(1)ねじ部品の品質に関するJIS規格
JIS規格では次の内容が規定されています。
【表1】ねじ部品の品質に関するJIS規格例(抜粋)
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(2)保証荷重試験について
1.保証荷重試験
ねじ部品の代表であるボルト、ナットには保証荷重の性能を示す強度区分が表示されたものが有ります。ボルト、ナットの保証荷重性能の検査には次の試験方法が採用されます。
試験方法(JIS-B1052-2):
JIS規格に規定された保証荷重値(下表)を15秒間負荷させ、そのときナットのねじ山にせん断破壊や破断が生じないこと。
さらに、試験荷重を解除した後にナットが指の力で試験治具から取り外せ、ナットのゆるめが指でできる程度であること。
【表2】ナットの保証荷重値(並目ねじ)
単位 kN |
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出典: | JIS B 1052-2(2014) |