ねじ締結の信頼性はねじ部品の品質(例えば、ボルトやナットの強度区分)とねじ締結作業の安定した処理で維持されます。ねじ締結に関するJIS規格の概要を解説します。

(1)ねじ部品の品質に関するJIS規格

JIS規格では次の内容が規定されています。

【表1】ねじ部品の品質に関するJIS規格例(抜粋)

JIS規格の名称 JIS規格-NO 規格内容(抜粋)
炭素鋼及び合金鋼製締結部品の機械的性質
(第1部:ボルト、ねじ及び植込みボルト)
B-1051
(ISO-898-1)
・強度区分(保証荷重)
・材料
・機械的及び物理的性質
鋼製ナットの機械的性質 B1052-2 ・同上
六角ナット B-1181 ・同上(鋼、ステンレス鋼、非鉄金属)

 

(2)保証荷重試験について

1.保証荷重試験

 ねじ部品の代表であるボルト、ナットには保証荷重の性能を示す強度区分が表示されたものが有ります。ボルト、ナットの保証荷重性能の検査には次の試験方法が採用されます。

【写真1】ナットの保証荷重試験の例

試験方法(JIS-B1052-2):
 JIS規格に規定された保証荷重値(下表)を15秒間負荷させ、そのときナットのねじ山にせん断破壊や破断が生じないこと。
 さらに、試験荷重を解除した後にナットが指の力で試験治具から取り外せ、ナットのゆるめが指でできる程度であること。
 

【表2】ナットの保証荷重値(並目ねじ)

単位 kN
ねじの呼び ピッチ
mm

有効断面積
mm2

ナットの強度区分
4T 5T 6T 8T 10T
保証荷重値
M4
M5
M6
0.7
0.8
1
8.78
14.2
20.1
3.432
5.590
7.845
4.315
6.963
9.807
5.149
8.336
11.77
6.865
11.18
15.69
8.581
13.93
19.61
M7
M8
M10
1
1.25
1.5
28.9
36.6
58.0
11.28
14.22
22.56
14.22
17.95
28.44
16.97
21.58
34.32
25.56
28.44
45.11
28.44
35.79
56.88
M12
M14
M16
1.75
2
2
84.3
115
157
32.85
45.11
61.78
41.29
56.39
76.98
49.52
67.67
92.18
65.71
90.22
123.6
82.38
112.8
154.0

出典: JIS B 1052-2(2014)