Q
大きな円筒形状の作りたい。方法は?
A
円筒形状は型曲げでも作ることはできますが、【図1】に示すようなロールを使って加工することもできます。このような加工方法を「ロール成形」とか「ロール曲げ」と呼びます。一般的には3本ロール加工で通用します。
ロール成形では2本の受けロール(B)に対して1本の可動ロール(A)を上側に置き、三角形に配置し、その間を材料を通すことで材料を丸め、筒状にします。筒の半径は(A)のロールの押し込み量で可変します。
ロールを使っても加工線は直線ですから、加工分類では曲げとなります。
ブランクを単にロールに通すと、【図2】に示すような形状にできあがります。両端部はうまくロールにかからずにきれいに曲げることができないで、直線となります。この現象をロールで対策することは難しいので、ブランクの両端を【図3】に示すように事前に、金型で予備曲げしておきます。
ロールを使って曲げるこの方法は、筒の径が大きくて生産数が少ないときに適します。