プラスチック材料は、過度の熱エネルギーを受け、高温になると燃焼をする材料が多い特徴があります。したがいまして、プラスチック材料の燃えやすさ(燃えにくさ)は様々な試験方法によって定義され、その素材が燃焼環境的に使用可能かどうか判断する指標となっています。
プラスチックの燃焼に関する試験方法や法令には世界各国で様々なものが規定されています。実際にプラスチック材料を選定する場合にはこれらの規格についてどのレベルを満足しなければならないかを顧客や社会的責任と照らし合わせて検討をする必要があります。
現在、世界各地で採用されている主な法令や試験方法には、下記のようなものがあります。
■法令
- 電気用品安全法(日本国法律)
- IEC(国際規格)
- UL(アンダーライターラボラトリーズ。USA規格)
- CSA(カナダ規格)
- MVSS-302(USA自動車内装部品規格)
■試験方法
- グローワイヤー試験
- ホットマンドレル試験
- ホットワイヤー試験
- ニードルフレーム試験
- ブンゼンフレーム試験
- 高圧アークトラッキング試験
- 大電流アーク試験
- アーク燃焼試験
- 不完全燃焼試験
- タブレット試験