ポリプロピレンは、軽量で耐熱性の良好な結晶性樹脂です。半透明なグレードもあります。
ポリプロピレンは、特にヒンジ部の繰り返し疲労特性が良好で、他の樹脂に比べて優れた特徴を持っています。また、食品関係に使用しても安全性が良好なので、様々な容器類に利用されています。
ガラス繊維による強化も可能で、自動車部品にはこのタイプが多用されています。
溶融時の粘度が低いので、金型を製作する場合には、入れ子の分割面のクリアランスが大きすぎると、ばりが出やすいので注意が必要です。
また結晶性ですから、金型の温度管理状態によって成形収縮率も変動しやすいので、留意をします。
代表的な使用例としては、次のようなものがあります。
■自動車部品
- 電装用コネクター
- ワイヤーハーネス
■電気・電子部品
- 民生用コネクター
- ヒンジ付き部品
- 電卓キートップ
- 半導体キャリア
■食品関係
- 食品容器
- 飲料水カップ
- 哺乳瓶