切削加工
- [2023/10/19公開] Question 低コスト、短時間で行えるマシニングセンタの予知保全はありますか? 日々の稼働で機械を長時間止めて保全ができないが、突然のトラブルで稼働停止は困るので良い方法を知りたい。 Answer 主軸の振れ精度をチェックすれば、マシニングセンタ駆動部全ての劣化を推定することができます マシニングセンタ駆動部で最も酷使されるユニットは機械主軸ですので、劣化は主軸の精度に現れます。 主軸の振れが大きいということは、駆動系を主とする構成部品が消耗・経年劣化しているサインと判断できます。タグ:
- [2023/8/29公開] Question 外径バイトの選定を行う際に考えるポイントは何ですか? さまざまな外径バイトがありますが、選定する際の注意点を教えて欲しい。 Answer 外径バイトの選定で重要になるポイントは切込み角です。切込み角の特性を理解することで、より適切な工具選定とその特性を活かした使いこなしが可能になります。 外径バイトの種類と切込み角 外径バイトはJISで定義された歯形形状記号で定義づけされていますが、これらは切込み角が異なります。 切込み角とは、”ワーク外径と切れ刃からなる角”で定義づけられ、切削特性に影響を与える重要な要素です。 切込み角が切削特性に与える影響 切込み角は、おもに「切取り厚さ」と「切削力の向き」に影響を与えます。タグ:
- [2023/8/24公開] Question 外径溝入れ加工を行う際に気を付けるポイントは何ですか? さまざまな外径溝入れ工具がありますが、選定する際の注意点を教えて欲しい。 Answer 外径溝入れ加工を行う際は、用途に応じた適切な工具選定と使用上の注意点を意識して用いることが重要です。 また溝入れ加工に限らず、溝入れ工具を旋削加工に用いることで工具集約による加工時間の低減も可能です。 外径溝入れ・横送り加工用工具の選定 溝加工の状況により「クランプオン式」「セルフクランプ式」「スクリュークランプ式」から適切な方式の溝入れ工具を選定してください。 溝幅の精度 加工する溝幅の精度により、「型押し品」「研削品」のインサートを使い分けてください。 横送り加工 溝入れ加工に限らず、溝入れ工具を旋削加工に用いることで工具集約による加工時間の低減も可能です。溝入れ工具で横送り加工を行う際は、工具やツールパスの面で注意点が多いため、これら注意点を守った加工の実施が必要です。タグ:
- [2023/7/4公開] Question 突切り加工において正しい工具選定の方法や、加工時に注意すべきポイントは何でしょうか? 突発的なインサート欠損などのトラブルが生じていて、工具選定が悪いのか加工方法が悪いのか判断ができない。 Answer 工具のセッティング方法、工具選定、加工時のポイントなどを注意することで安定的な加工が行えます。 ・工具のセッティング 溝入れ工具を使用する際、工具のセッティングが非常に重要なポイント 回転軸に対してインサートを垂直(90°)に取り付け、刃先高さ(芯高)は±0.1mm以下に設定することが重要 ・突切り幅の選定 突切り幅の広さによって、歩留まりや工具特性にメリットやデメリットが生じます。 加工するワークに応じて、安定した加工ができるインサートの選択が重要です。タグ:
- [2023/6/22公開] Question フライス加工でびびりが発生し、工具寿命も短いです。 フライス工具を選定する際に何に気を付ければいいですか? Answer フライス工具を選定する際には、『同時切削刃数』を確認することが重要です
- 四角い金属を加工する場合 加工タイプ 加工のタイプごとに、さまざまな形状のカッターが用意されています。タグ:
- 旋削加工(ターニング) フライス加工(ミーリング) 穴あけ加工(ドリリング) 3つの加工方法 円筒型やチューブ状、板状の金属も思い通りに成型することが金属切削加工です。複雑な形をみると「これは、どうやって削っているのかな?」と、疑問に感じることもあると思いますが、下の3パターンの技術を駆使すれば、どんな形の成型も思いのままです。方法と素材さえ解かれば切削加工の工具の選択も理解できます。 旋削加工(ターニング) 被削材を回転させ、切刃を押しあてながら表面を削り、形状を造ります。(円筒型の金属を加工する場合)