超硬テーパネックエンドミル(高硬度鋼)
- Question 高硬度鋼を切削加工するときのポイントは? [被削材例] SK105(旧SK3 HRC56~58)、SUJ2(HRC60~63)、SKD11(HRC58~60)、SKH51(HRC60~63)、STAVAX(HRC50~52) Answer 高硬度鋼の特性 焼入れ処理により硬度を増した被削材を切削すると、工具摩耗が急速に進むため、従来は、放電加工か研削加工で加工することが一般的でした。最近、高速ミーリングの普及により高硬度鋼の切削が可能となり、切削のみで加工を終了させることが可能となりました。
- Question V溝カッターでの加工で、刃が欠けて困っている V溝カッターで加工をするとき、回転数を下げて加工してもすぐに先端が欠けて困っています。 Answer V溝カッターでは、実切削径で回転数を決定するのがポイントです 工具径で回転数を決定すると適正な切削速度より遅くなり、工具に無理な力がかかります。 実切削径で回転数を決定することで、そのような状態を回避します。 図1 V溝カッターの実切削径と回転数のポイントと計算方法
- Question 深彫り加工時のビビリを抑制するには? 金型の深彫り加工時にビビリが発生して、エンドミルが折損したり、加工面がきれいに仕上がらなかったりして困っています。ビビリ抑制のために何か良い方法はありませんか? Answer ビビリ発生の原因 エンドミル切削時のビビリは、工具の剛性以上に過度の負荷がかかることで発生します。ワークとの干渉を避けるために突き出し量が比較的に長くなる深彫り加工は、工具剛性を確保することが難しく、ビビリが発生しやすい切削です。 工具にかかる負荷を低減 工具にかかる負荷を低減するために、切り込み量を小さくすること、切削速度を上げて刃先の切削特性を向上させることが有効です。特に、切削速度が上がりにくく刃先の性能が発揮されにくい小径のエンドミルの場合、回転数不足が負荷を増大させる原因になることがあります。
- ソリッドエンドミル 四角い金属を加工する工具です。 特長 一体型エンドミルで、切れ刃とシャンク(エンドミルの柄部)が一体型で、切れ刃交換式(スロアウェイ)とは逆に刃部が摩耗すれば再研磨、再コーティングして使用可能です。 ハイスエンドミル 一般的に幅広く使用されています。超硬エンドミルに比べ安価なため、一般被削材における少量多品種の切削で、コストパフォーマンスに優れ、高いニーズがあります。