油砥石(スティック・角)
取り除きにくいもののバリ取りや取りシロの多い研削作業に使用します。
スティックタイプ
角タイプ
特長
- 他の砥石に比べて磨耗しにくい研磨材です。
- あまり深いキズをつけず、研磨量が多く作業性に優れます。
- バリ取りや金型用平面研磨など幅広く使われます。
荒目・中目は粗加工用、細目・極細は仕上げ用です。
砥石の使用について
油砥石を使用する場合、乾式として使用することもできますが、一般的には油(研削液)を含浸させて使用すると、研削性能が向上します。また初めから油を含浸させた砥石もあります。
メンテナンス方法
油砥石が磨耗してしまったときなどのメンテナンスは磨耗した砥石と、平面度の出ている同じ砥石、もしくはそれより粒度の荒い砥石で共摺りをすると、磨耗した面が平らになります。平坦なコンクリートで摺り合わせても同様の効果を得ることができます。
豆知識 取りシロについて |
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取りシロとは、加工前の寸法から、加工後の仕上がり寸法まで加工する量のことを言います。
20mmのものを19.5mmに仕上げるときの加工量0.5mmを取りシロと言います。 |
ここポイント! |
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金型用砥石
金型の研削加工に使用する砥石です。
特長
- 荒仕上げ、中仕上げ、最終・鏡面仕上げと揃い、粒度の種類も数多くあります。研削液を使わない乾式や水をつけて研磨する湿式を使い分けると、より効果を発揮します。
用途
金型の種類は、プレス型、ダイキャスト型、プラスチック型など色々ありますが、その金型製作加工の最終仕上げの磨きに使われます。樹脂を金型に流し込んで成型し、金型の形や粗さがそのままプラスチック製品になるため、とても重要な作業です。
加工の度合によって粒度を選んでください。
荒・中仕上げ用
最も耐磨耗性に優れ、折れにくく、溝、スリット、底角などの難作業においても高い研削力を発揮します。
中仕上げ用
軽いタッチで抜群の研削性を発揮し、幅広い範囲で使用できます。
最終仕上げ・鏡面仕上げ用
非鉄金属の磨き加工にも使用できます。粒度によって色分けしてあります。
最終仕上げに開発された砥石で、仕上げ面にキズやスクラッチをつけません。
ここポイント! |
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・仕上げ(面粗さ)によって粒度(#)を選んでください。 ・加工する鋼材に適した種類の砥石を選んでください。 |
ココミテvol.2より参考