曲げ加工製品を検討するときに細かな部分を呼ぶときに困ることがあります。覚えておくと便利な各部の呼び方を示します。
【図1】は、製品形状に関する呼び名です。
- (1)ウエブ
- :L曲げやU曲げの際にパッドで押さえられている部分の形状を、ウエッブと呼びます。
- (2)フランジ
- :曲げられて立ち上がっていく部分を呼びます。V曲げでは2辺ともフランジとなります。
- (3)曲げ半径
- :曲げ内側に付けられる丸みです。小さすぎると割れが発生するため最小値があります。これを最小曲げ半径と呼びます。
- (4)曲げ角
- :ウエブ面からの角度です。曲げ半径側の角度ではありません。展開計算のときは、この曲げ角を使います。
- (5)曲げ線
- :ウエブ面とフランジ面の交点の線。
- (6)曲げ幅
- :曲げ線の長さに相当する幅。
【図2】は、曲げ金型各部の呼び名です。
V曲げでは、
- (1)ダイ肩幅
- :V字斜面とダイ上面との交点の幅寸法。
- (2)ダイ肩半径
- :ダイ肩に付けられた丸み。ブランクはこの丸み部分を滑りながら移動し曲げられます。
- (3)パンチ幅
- :ダイ肩幅に対応したパンチの幅。通常はダイ肩幅と同じにします。
- (4)パンチ肩半径
- :パンチ先端に付けられた丸み。製品の曲げ半径と同じとなります。
U曲げでは、
- (1)ダイ肩半径
- :ダイ肩に付けられる丸見です。通常ではブランク板厚の2~4倍に取ります。ブランクはこの面を滑って曲げられていきます。
- (2)パンチ肩半径
- :パンチ肩に付けられた丸みです。
- (3)クリアランス
- :パンチとダイの片側のすきまの大きさです。通常ではブランク板厚の呼び寸法とします。
- (4)パンチ肩半径
- :パンチ先端に付けられた丸み。製品の曲げ半径と同じとなります。